弘前大学の偏差値は?学部別の難易度と合格に必要な対策を教育アドバイザーが解説
「弘前大学に行きたいと言い出したけれど、今の成績で届くのだろうか」。お子さんからそう相談されて、偏差値を調べ始めた保護者の方も多いと思います。
弘前大学は青森県にある国立大学で、人文社会科学部、教育学部、医学部、理工学部、農学生命科学部の5学部があります。ただ、偏差値は学部や日程によってかなり幅があります。この記事では、数字の見方から受験までの進め方まで、教育アドバイザーの目線でお伝えします。
弘前大学の偏差値は学部ごとにどのくらい違う?
弘前大学の偏差値は、ベネッセのマナビジョンによると全体で46〜71です。ばらつきの大半は医学部医学科の高さによるもので、ほかの学部は50前後から60前後に収まっています。
学部別の偏差値と共通テスト得点率
まずは全体像を表で確認しましょう。数字は2026年度入試に向けた進研模試ベースの目安です。
| 学部 | 偏差値の目安 | 共通テスト得点率 |
|---|---|---|
| 人文社会科学部 | 55〜60 | 59〜67% |
| 教育学部 | 48〜53 | 51〜58% |
| 理工学部 | 46〜54 | 50〜68% |
| 農学生命科学部 | 46〜56 | 53〜68% |
| 医学部 | 49〜71 | 53〜81% |
表のとおり、医学部医学科だけが突き抜けて高く、偏差値71・共通テスト得点率81%が目安です。一方、保健学科は49〜52ほどになります。同じ医学部でも学科で別世界と考えてください。
前期日程と後期日程で変わる難しさ
弘前大学は、前期より後期のほうが偏差値も得点率も高めに出る傾向があります。理工学部の電子情報工学科を例にすると、前期は偏差値50・得点率58%、後期は偏差値55・得点率68%です。
後期は募集人数が少なく、前期で不合格だった受験生も集まるためです。後期に回る前提の計画は避け、前期で決めるつもりで準備するのが安全です。
予備校ごとに数字が違う理由
調べていると、サイトによって偏差値が違うことに気づくはずです。たとえば理工学部は、ベネッセでは50前後、河合塾系のデータでは40〜50と低めに出ます。
これは模試を受ける層が違うためで、河合塾は難関大志望者が多く、数値が低めになります。お子さんが受けている模試と同じ会社のデータを見るのが、いちばんズレの少ない見方です。
人文社会科学部と教育学部の偏差値と対策
文系や先生を目指すお子さんなら、この2学部が中心になります。難しさには差があるため、学部ごとに作戦を分けます。
人文社会科学部は文化創生と社会経営の2課程
人文社会科学部は、文化創生課程が偏差値57〜60、社会経営課程が55〜58です。前期の共通テスト得点率は61%前後と、国立の中ではやや高めになります。
社会経営課程の前期には国語型と数学型があり、得意科目で受験方法を選べる点が魅力です。数学が得意な文系のお子さんには、検討する価値があります。
教育学部は先生を目指す家庭に人気
教育学部の偏差値は48〜53で、共通テスト得点率は51〜58%です。国立の教員養成系らしく、共通テストの比重が高いのが特徴です。
二次試験より共通テストで差がつきやすいため、基礎を固めることがそのまま合格への近道になります。数学や理科が苦手でも、5教科7科目を満遍なく仕上げた子が強い学部です。
文系学部で伸びやすい勉強法
英語は、共通テストの長文対策として毎日1題の長文読解を続けると安定します。教材は『やっておきたい英語長文』シリーズなどが取り組みやすいです。
国語と社会は、過去問を早めに解いて出題の癖をつかむのが効果的です。弘前大学の公式サイトで過去問題を確認できるので、高2の冬から一度は目を通しておくと安心です。
理工学部と農学生命科学部の偏差値と対策
理系の2学部は、偏差値の幅が広いのが特徴です。学科選びで難易度がかなり変わります。
理工学部の学科別の難易度
理工学部は6学科あり、偏差値は50〜56ほどです。数物科学科の後期が56と高く、物質創成化学科や機械科学科の前期は50で入りやすい目安です。
| 学科 | 前期の偏差値 | 後期の偏差値 |
|---|---|---|
| 電子情報工学科 | 50 | 55 |
| 物質創成化学科 | 50 | 53 |
| 機械科学科 | 50 | 54 |
| 地球環境防災学科 | 50 | 54 |
学科による差は数ポイントです。偏差値の差よりも、大学で何を学びたいかで選ぶほうが、入学後に伸びる子が多いと感じています。
農学生命科学部の特徴
農学生命科学部は偏差値46〜56で、地元の農業や食品に関わりたい子に向いています。弘前といえばりんごの産地で、研究が身近にあるのは大きな強みです。
入試は理科と数学が中心になるため、化学と生物の基礎を早めに固めましょう。教科書の太字の用語を説明できるレベルが目安です。
理系で差がつく数学と理科の進め方
理系は数学ⅡBまでを高2のうちに終わらせるのが理想です。高3は数学Ⅲと共通テスト対策を並行するため、時間が足りなくなります。
基礎の定着には、河合塾の模試や進研模試の復習が役立ちます。間違えた問題だけをノートにまとめ、1週間後にもう一度解き直す方法が定番です。
医学部医学科を目指すなら知っておきたいこと
医学科は偏差値71と、弘前大学の中でも別格です。ご家庭で挑戦を考えるなら、早めの情報収集が欠かせません。
医学科の偏差値と共通テストの目安
医学科は偏差値71、共通テスト得点率81%が目安です。共通テストで8割を安定して取れる学力が、スタートラインになります。
青森県定着枠でも、偏差値・得点率の目安は一般枠と同じ水準です。地元枠だからといって、決して入りやすいわけではありません。
青森県定着枠という選択肢
青森県定着枠は、卒業後に県内で医療に携わることを前提にした入試です。県内の高校出身者に向けた枠で、地域医療を支える人材を育てる目的があります。
将来も青森で働く意思があるかを、親子で話し合っておくことが大切です。出願条件は毎年変わることがあるので、必ず募集要項で確認してください。
保健学科という道もある
看護学専攻、理学療法学専攻、放射線技術科学専攻、作業療法学専攻を持つ保健学科は、偏差値49〜52ほどです。医療の仕事を目指すなら、医学科以外にも道があることを知っておいてください。
看護師や理学療法士は、資格を取ってすぐ働ける専門職です。医師にこだわるあまり視野が狭くならないよう、選択肢として一緒に見ていきましょう。
偏差値を踏まえた受験までの進め方
偏差値はあくまで目安です。数字に振り回されず、お子さんに合った進め方を整理しましょう。
模試の結果の読み方
模試ではA〜E判定が出ますが、高2の判定は気にしすぎなくて大丈夫です。見るべきは、判定よりも科目ごとの伸びしろと弱点です。
志望校の判定がDやEでも、高3の夏以降に伸びる子はたくさんいます。数字より、直近半年で得点が上がっているかに注目してください。
学年別のやることリスト
- 中学生:英語と数学の基礎を固め、学習習慣をつくる
- 高1・高2:定期テストを大切にし、数学ⅡBと英文法を仕上げる
- 高3春〜夏:過去問と共通テスト形式の演習を始める
- 高3秋〜冬:弱点科目の穴埋めと、前期・後期の出願戦略を決める
上のリストは、あくまで目安です。部活動の引退時期や得意不得意で前後して構いません。大事なのは、高2までに基礎を終えておくという考え方です。
保護者ができるサポート
勉強の中身に口を出すより、生活リズムと相談しやすい空気を整えるほうが力になります。睡眠、食事、模試の送り迎えなど、日常を支えるだけで十分です。
また、弘前大学のオープンキャンパスには親子で参加するのがおすすめです。キャンパスの雰囲気や学生の様子を見ると、志望動機がぐっと具体的になります。
まとめ
弘前大学の偏差値は、医学科の71を除けば、おおむね46〜60の範囲に収まります。学部や日程、模試の会社によって数字は変わるため、1つの数値で判断しないことが大切です。
お子さんの得意科目と将来の夢に合う学部を選び、高2までに基礎を固めておけば、道は開けます。まずは今の模試の結果を見ながら、親子で志望校の話をしてみてください。最新の出願条件や入試日程は、弘前大学の公式サイトで必ず確認してください。

